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アルツハイマー型認知症 介護負担軽減事例


90代女性。要介護4。息子夫婦との3人暮らし。アルツハイマー型認知症あり。

発熱、食事摂取困難のためA病院受診。その後も症状改善せずB病院受診し「高血糖高浸透圧症候群」で入院。入院前は歩行自立されていたが退院時は全ADL介助で退院。訪問リハビリ介入開始。

 ADLは全てほぼ全介助。重度認知症で意思疎通が困難。自宅内は介助歩行で移動しているが、起立や着座、起き上がり時に身体が後方へ突っ張ってしまい2人がかりで介助をしている。

 息子夫婦が介護に対して非常に熱心。ご本人様との意思疎通は難しいものの、リハビリに対して強い拒否はない。

 1人介助で起立や着座などの動作介助が行えるようになる。自家用車への昇降時の介助量軽減。

 動きやすい身体づくりの為に関節可動域訓練、ストレッチ実施。ADL介助指導として歩行練習、自家用車への乗降練習。介助量軽減のため、環境調整、福祉用具選定実施。 

 開始時に見られた体の硬さ(突っ張り感や抵抗感)は軽減。立ち上がりや歩行は1人介助でも可能に。今回は動作自立を目標としたわけではなく、介助量の軽減を目的に実施。重度の認知症や意思疎通困難な事例に対しては身体機能の改善を中心にリハビリ介入しても、なかなかADL改善やQOL向上には結びつかない場合がある。今回の症例においては

①身体特性に合わせた福祉用具の利用

②現状の身体能力を生かしながら、お互いに楽に動くための介助方法指導 などを実施。

様々な症例に対して、身体の動きをみる専門職としての支援をして参ります。

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