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圧迫骨折後の自宅療養で体力低下が進行していた症例


70代女性 要介護1 日中独居

第12胸椎圧迫骨折受傷され、自宅療養。疼痛増悪あり、コルセット処方され自宅療養継続も痛みの改善が少なく、体力低下が進行。受傷後3か月経過したタイミングで訪問リハビリテーション利用開始。

歩行器歩行、シャワー浴は自立も、基本は安静にして生活しており、家事などは家族やヘルパーの援助を受けていた。外出などは行う機会無し。

病識理解良好、自主トレーニングに対する意欲が高い。

①痛みの少ない生活動作を指導して活動量を増やす。

②適切な運動を行い、体力向上を図る。

③家事や買い物、就労が再開できる。

①疼痛増悪動作(前かがみ、体のねじり)を避けて、少しずつ自宅内で行える動作を増やせるよう動作練習、指導の実施。

②随時運動メニュー再確認を行い、徐々に運動負荷、運動頻度を増加して実施。

③セルフストレッチ指導から自発的なセルフケアを促し、積極的な運動実施を後押し。

家事(調理・洗濯・掃除)の再開、復職、日課として毎日30分程度のウォーキング習慣の定着、夫との外出再開がそれぞれ達成され、訪問リハビリテーション終了となった。

安静や運動の程度が自身で判断することが難しく、結果的に過剰な安静から機能低下をきたしていたケースであったため、適切な運動や生活指導で改善が得られた。


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