80代女性、要介護2、大腿骨頸部骨折術後。
自宅で転倒し、上記診断で手術実施。入院中の医学的リハビリテーション介入を経て、歩行器歩行自立で自宅退院となる。退院後生活の自立範囲拡大を目標に訪問リハビリテーションを週2回の頻度で利用開始となる。
自宅内歩行器歩行自立、入浴ヘルパー介助、配食弁当利用。外出はご家族介助での通院のみ。元々お一人でのお買い物は行っていた。
介入当初から痛みが少ない。ご家族へ別居だが支援が受けられる。徒歩圏内にスーパーマーケット。バス停がある。認知機能低下がない。
①屋内外、杖歩行自立し、スーパーマーケットまで自分で買い物に行くことが出来る。
②自宅での浴槽浴が一人で出来る。
③バスに乗って外出が出来る。
屋内外での移動能力向上、移動に対する自信の向上のために
①股関節周囲の筋力強化、バランス練習
②買い物時、店舗内での移動を想定した歩行補助具の選定、
③実際の屋内外歩行練習
④荷物運搬なども含めた実際の買い物練習。
目的地であるスーパーマーケットまでの歩行練習を重ねることで体力の向上、自信につながり、一人での買い物が再開できた。移動範囲が拡大したことで、バス利用の希望も出てきており、さらなる活動範囲の拡大につながる状況となってきた。実際の店舗で自立を目的とする実践的な練習は訪問リハビリテーションならではの介入であり、効果があった。
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