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病院退院時、寝たきり状態であったがポータブルトイレが一人で出来る様になった事例


90代女性。娘夫婦と3人暮らし。マンション高層階に在住。自宅内はバリアフリー。もともとパーキンソン病を患っていたが家のトイレやリビングまで歩いて移動する事が出来ていた。

尿路感染症にて病院に入院。熱発が続き寝たきり状態が続いていた。寝たきり期間が長く、左の踵に床ずれが発生。皮下組織までの損傷があり定期的な看護師のケアが必要になった。自力で起き上がる事が出来ず、排泄は全てオムツ内。閉じこもりになっており、入院中のリハビリテーションは拒否してしまうという状態であった。会話によるコミュニケーションは難しい。生活全てに介助を要する状態であった。

左の踵に床ずれあり。退院後、一日中ベッドで寝ている状態。食事はベッドを起こして食べていた。家族の介護負担も大きく疲労が溜まっている。デイサービスに行ったときに唯一家族が休める状態。起き上がりや立ち上がりは介助が必要であったが簡単なコミュニケーションができる。


初回訪問時に、重点的にリハビリ介入した方が良いという判断。訪問頻度を週一回から週3回に増やして対応。繰り返し起き上がり練習、筋力訓練、トイレ動作練習を実施。また家族への介助指導を行った。徐々にご家族との自主練もこなせるようになっていき、運動頻度を増やし事が出来たため、訪問リハビリの頻度を週2回へ減らした。

夜間のトイレ動作は家族の介助が必要であったが日中は一人でポータブルトイレを用いて排泄する事が可能となった。ズボン操作や拭き取り動作も問題なく実施できるようになった。 起きている時間が長くなった影響で床ずれは改善。


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