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言語聴覚士の訪問で徐々に経口摂取が可能となってきている症例


80代男性、要介護4

脳梗塞発症し、医療機関へ入院。重度の嚥下障害となり胃瘻造設。誤嚥のリスクが高く、経口摂取はヨーグルトなどのお楽しみレベルで自宅退院となる。嚥下機能の評価改善目的で週一回言語聴覚士による訪問リハビリテーション開始となる。

経口摂取は完全側臥位でゼリーやヨーグルトのみ。水分はトロミ剤必須。常に唾液の貯留もあり、咳嗽での喀出力も弱い。

ご家族の支援が手厚い。自主練習に対して協力も得られる。経口摂取再開に対して前向きな気持ちがある。

①安全に少しでも口から食べる機会が増える。

②大きい声が出せるようになり、自宅やデイサービスで楽しく会話することが出来る。

嚥下機能の改善、声量向上を目標に四肢ストレッチ、口腔運動、咳嗽練習、呼吸発声訓練、文章音読、嚥下評価、嚥下練習、自主トレーニング指導、主治医など他職種との連携

痰の増強の有無を含めた体調確認、主治医への嚥下状態報告を行いながら上記介入継続し、訪問リハビリテーション介入時のみ胃瘻からの注入は行わず、ミキサー食を経口摂取できるようになっている。ムセや痰はあるが、肺炎等に至らず過ごせている。


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